2009年10月26日月曜日

04:アイデア(シナリオとシーンスケッチ)


■本日は宿題であった各テーマに沿ったシナリオとシーンスケッチの発表です。グループ内で発表を行い、ベスト3を決めてもらいました。まだまだシナリオに必要な情報(5W1H)が入っていない様です。テーマの対象が広すぎるグループは5W1Hで悩んだ様です。



■シャッフルディスカッション。先ほど選んだベスト3を他のグループで発表。他グループのaiアイデアを評価をすることで自分たちのアイデアの見直しも行います。これはプレゼンテーションの練習も兼ねたもので、自分たちが聞いていてわかりやすかった発表とそうでなかった発表の何が違うのかを考えた方が良いですね。良いコメントが得られるかどうかは発表者の腕次第です。



■シャッフルディスカッションから得られたコメントを持ち帰ってグループで話し合います。次週のプロダクト中間発表に目向けて、デザインコンセプトを次の2点に気をつけて考えます。

1.ユーザーにとって魅力的なコンセプトになっているか?
2.これまでに無い新規性のあるコンセプトになっているか?

その他にも自分たちの気づき(フォトエッセイ、フォトダイアリ)が含まれているかなども考慮してほしいポイントです。これからの話になりますが、コンセプトと合わせて最終提案がありきたりな回答にならない様にも気をつけて下さい。


■ペーパープロトタイピングについて。紙を使ったラピッドプロトタイプ手法です。プロジェクト初期にアイデアを一度形にして視覚化するのに用いいます。説明するための小道具としても利用されます。ペーパープロトタイプは基本的に1/1サイズで作って下さい。

前期の情報デザイン論及び演習1 ペーパープロトタイプ



■次回は情報プロダクトの中間発表です。次週までに以下の物を準備して下さい。
・パワーポイントによるプレゼンテーション(以下は構成例)
 1.テーマ、グループ名、メンバー名
 2.代表的なフォトエッセイ
 3.代表的なフォトダイアリー
 4.フォトエッセイとフォトダイアリーからの気づき
 5.デザインコンセプト(ユーザーにとってうれしい価値)
 6.対象ユーザーとシナリオ
 7.シーンスケッチ
 8.プロダクトスケッチ
(スライドは10以内に。PPT形式以外にPDF形式でも保存して下さい。)

・アクティングアウトによる発表
 1.プロダクトのペーパープロトタイプを用いる
 2.背景にはシーンの写真を投影
(1分以内にユーザーの使用シーンを演じて下さい。)

プレゼンデータは11/2の12:40から受け付けます。プレゼンテーションでは簡単な発表原稿を用意しておくと良いです。いい忘れを防いだり、第三者に伝わるかどうかを見直すのにも役立ちます。


■参考
前期の情報デザイン論及び演習1 ペーパープロトタイプ
昨年の情報デザイン論及び演習2 プロダクト中間発表の様子

2009年10月19日月曜日

03 : フォトエッセイ&フォトダイアリ


■今回は宿題だった各グループのテーマ、フォトエッセイ、フォトダイアリの発表とそこから得られた「気づき」からアイデア展開という流れで進めました。



■テーマに関しては漠然としすぎているものから、設定が細かすぎて最後の提案まで行き着いてしまっているグループまで様々です。テーマとしては「こういう人にこういう場所でこういう体験をしてもらいたい。」というぐらいの表現がちょうど良いです。テーマはアイデア展開の方向を示す基準になります。いろいろ考えてアイデア広がりすぎてしまったり、キーワードは出たけどそこからどうして良いかわからなくなったりした時にテーマを思い出しましょう。



■次に各グループでフォトエッセイの発表。フォトエッセイではそれぞれの内面を書いているので、他の人が理解出来る感覚や言葉でないのが大半です。なぜそう感じたのかをお互いに聞くことで自分の感覚に置き換えたり、比較して関連するキーワードをポストイットに書き出していきます。


■アイデア展開などでのポストイットの使い方は各自ポストイットを束で手元に持ち、黒マーカーorサインペンで、1m離れても見えるサイズで、「東京の美しい夜景」「穏やかな波の音」ぐらいの言葉にまとめて書いて下さい。長文で書きすぎて字が小さく読めない、名詞や形容詞の1語しかなく何が言いたいのかわからないものもありました。エッセイに関する感想だけのポストイットもあまり意味がありません。



■ある程度キーワードが出そろったらグルーピングを行ないます。似たキーワードを集めて整理することで新しいキーワードを見つけたり、ディスカッションを進めやすくします。また人に考えを伝えやすくする為にも利用します。ポストイットの方向を揃えたり、グループに名前をつけたり、読みやすい環境を作ることは自分たちにとってもメリットになります。



■フォトダイアリも基本は同じです。発表する人はどういう1日だったのかを聞く人に理解してもらえる様に、聞く人は発表している人に質問し話し合う中で「それってこういうことだよね」ということや「こういうのもあるよね」ということ等をキーワードとしてポストイットに書いていきます。出てきたキーワードはすかさずポストイットに書きましょう。会話だけ弾んで手が止まっているのはもったいないです。


■フォトエッセイとフォトダイアリのキーワードとグループテーマからアイデア展開を行いシナリオを書きます。シナリオはグループのテーマをベースに「どんな人にいつ、どのような体験をしてもらい」そうすることで「その人にどんな良いことがあるか」を文章にします。大事なのは各グループのテーマに使われている言葉をしっかり定義することです。

例えば「旅を通じて人生のレベルアップをする」というテーマであれば、「レベルアップ」とは何なのかを考えることです。人によってレベルアップしたい事、目的、方法は違うので「どんな人に」という部分は特に大切になりそうです。まだテーマが漠然としているグループも、例えば「気ままな旅」とはどういうシチュエーションなのかをリストに書き出してみると良いかもしれません。


■来週までの宿題は一人3つ以上のアイデアです。アイデアごとにスケッチ(A4以上の紙にマーカーorサインペン)とシナリオを書いてきてください。あと今回書いたポストイットを模造紙に整理したり、テキストに書き起こしておくことをお進めします。

2009年10月5日月曜日

02 : グループ分けとテーマ設定


■CEATECは最新の情報技術の見本市のようなモノです。ぜひ行きましょう。10月6日から10日まで、幕張メッセで開かれています。CEATECのウェブサイトで事前登録をしておくと素早く無料で入場できます。現在の技術レベルを知っておくのもデザインにとって大切です。

CEATEC JAPANはこちら


■演習テーマは「魅力的な旅の体験のためのデザイン」。旅というのはあくまで手段なので「誰」が「旅行先/旅行中」に「どんなこと」をするのかが大切です。「旅」という言葉にとらわれず、「旅の体験」をデザインすることを考えて下さい。主なグループ担当は1〜3(横溝)、4〜6(木村)、7〜9(深井)、10〜12(山崎)です。



■最初は自己紹介として「好きなもの」を発表し合い、グループとしてどういう人が集まっているのかをまとめてもらいました。そこからグループテーマについてアイデア出しを行いましたが、なかなか「これ」というテーマが出てこないグループも多いようです。あまり万人受けすることを考えず、個性あるテーマを見つけて下さい。今回の演習の中でも似たアイデアのグループが見られたのですこし注意が必要です。



■次回までの課題はフォトダイアリーとフォトエッセイです。新しい気づきをみつけたり、なぜ魅力的に感じたのかを考える手法です。見つけた気づきに「なぜ?」と問いかけることが物事の本質発見につながります。その本質をうまくテーマやアイデアに生かすことがデザインにオリジナリティや魅力、説得力を与えます。

・各グループのテーマを決定すること
・各自フォトダイアリーを作ること
・各自フォトエッセイを作ること
・グループでCEATECなどの調査を行うこと

昨年の内容はこちら

また、1週間に1回はグループで集まる日を決めましょう。授業の時間だけではまず足りません。毎回の積み重ねが最終成果に出ます。